「塾なし中学受検」を考える

〜塾に通わず、通信教材のみで都立中高一貫校に合格しました〜

都立中高一貫校 適性検査対策「基礎学習について①」

こんにちは。今春、第一子A子が塾に通わずに都立中高一貫校に合格したことに関してあれこれと記述していくブログです。

 

今回は塾に通わずに都立中高一貫校を受検するうえで、基礎学習として何をしたかについて書きたいと思います。

 

我が家でA子が基礎学習として行っていたのは、小学校の宿題+通信教材でした。

 

小学校の宿題については、どの学校でも課されるような日々の学習に関わる一般的なものに加え、提出が任意の「自学自習ノート」がかなり学力の底ざさえになったということは過去の記事「調査書について②」に詳しく書きましたが、これによって教科の枠を越えた様々な知識が身についたようです。小学校4年生から6年生までの3年間、途中で担任の先生は変わりましたが、学年として「自学自習ノート」についての方針は引き継いでいただいたらしく、最後まで続けることができました。どちらの担任の先生も、違う形でしたが生徒のやる気をうまく引き出す仕掛けを用意されていて、例えば内容の良かったページには特別なシールを貼って下さるなど、A子はその都度とても喜んでいたようです。ただ、こればかりは子供がどのような担任や学年に当たるか次第のところがあるなと感じます。というのも、現在同じ小学校に通っている弟のB太のクラス、学年では、今のところ一切このような取り組みがなされていないからです。これは公立小学校の一つの限界かと思います(例外もあるかもしれませんが)。「自学自習ノート」への取り組みでは、家にある本や図鑑が大活躍しました。これも「読解力について①②」に書いたのですが、調べたい時、確認したい時にすぐ手元に各種の本があるという環境は、その後の中学入学後も含め、かなりプラスになったと思います。

 

もう一つ、通信教材も基礎学力づくりの点で大きかったと思います。幼稚園の頃は全家研「月刊ポピー」、小学校1〜3年生までは小学館の今はなき「ドラゼミ(ドラえもんゼミ)」をさせていました。深い考えはほぼなく、最低限の基礎事項の確認ができそうなことと、「ドラえもんが好きだから進んでやってくれるかな」程度の理由でしたが、教材はドラえもんのキャラクターイラストがほぼ全ページに配されていて、内容もよく工夫されていて、いま振り返っても低学年時の学習習慣づくりとしてはかなり良かったと思います。

 

「いつまでドラゼミを続けるべきか」と漠然と考え始めたA子が小学校3年生の後半、おそらく著作権料の問題かなと思うのですが(あくまで個人の推測)、その年度をもって「ドラゼミ」が終了してしまうという通知が突然来たのです。次なる小学館の通信講座は「まなびwith」という名称で、後継者(?)は「まなだま」という、オリジナルのゆるいハンプティダンプティのようなたまご型のキャラクターで、A子が「全然可愛くない」(失礼)と嫌がったこともあり、「じゃあ来年から高学年に上がることだし、昔から定評のありそうなZ会を考えてみるか」となったのが、今から振り返ると最終的に合格できる力をつけることのできた一つの転機だったと思います。

 

(ちなみに、下のB太は「ドラゼミ」終了後そのまま小学館の「まなびwith」に進んだのですが、「まなだまが気持ち悪いからやる気が出ないんだ!」などと散々責任転嫁した挙句、わずか2年後にこれまた突然の講座終了通知が届いて「名探偵コナンゼミに変わるという、かなりの迷走状態が見られました。ドラえもんを手放したことで相当な顧客の流出が起こり、「まなだま」で更に拍車がかかったものと想像されます。オリジナルで勝負をかけるにしても、もう少し何とかならなかったのかと思える悲劇のキャラクターだったと言えるでしょう)

 

〜「都立中高一貫校 適性検査対策『基礎学習について②』」に続きます〜