「塾なし中学受検」を考える

〜塾に通わず、通信教材のみで都立中高一貫校に合格しました〜

都立中高一貫校 適性検査対策「問題集について①」

こんにちは。今春、第一子A子が塾に通わずに都立中高一貫校に合格したことに関してあれこれと記述していくブログです。

 
今回は適性検査対策に使用した「問題集」について書きたいと思います。……とは言っても、我が家では毎月の通信教材(これについてはまた別の記事に書く予定です)を除いてA子が使った問題集は3冊だけでした。より厳密に言えば、そのうちの1冊は受検校の過去問題集だったので、実質的には2冊だったことになります。その2冊ですが、
①「6つのプロセスで分類した公立中高一貫校対策問題集」(みくに出版 2013年9月10日)
②公立中高一貫校 適性検査対策問題集 生活と科学編 (東京学参 2019年5月28日)
になります。

いま正確な書名を確認するためにネットで検索したら、①は2022年5月13日に改訂新版が出ていました。②は他に「数と図形編」「資料問題編」「作文問題トレーニング編」「作文問題書きかた編」「総合編」の5冊が出ているようです。実はこのうち「数と図形編」も購入したのですが、解説が私にとっては分かりにくく子供に教えることが困難だったため、ほぼ使わずに終わりました。

 
なぜこの2冊を選んだのか……実はそれほど大きな理由はありません。以前、本ブログにて「『塾なし中学受検』を選んだ理由」という表題でいくつか記事を書きましたが、それより前のこと、つまりそもそもなぜA子が中学受検をすることになったかの切っ掛けについてはまだ書いていませんでした。この2冊を選んだのは、その切っ掛けと少し関係があります。
 
元々A子は小学4年生から通信教材のZ会(「中学受験コース」ではない「小学生コース」)を4科目で始めたのですが、小学5年生になると追加で選べる「公立中高一貫校適性検査」と「作文」の講座に、何となく「子供のプラスになるかな」くらいの気持ちで申し込みました。というのも、もし娘本人が最終的に都立中高一貫校に関心を示した時に、何にも準備をしていなければまず合格は無理だろうと思ったからです。とは言え、その追加講座では作文の添削は1ヶ月に一度だけ、適性検査問題対策の冊子も週1回ずつ程度の分量だったので、正直なところ当時の私は心の中で「さすがにこれだけで合格は難しいかな…」と思っていました。けれども、たとえ適性検査に通らなかったとしても、あるいは最終的に受検しなかったとしても、小学校卒業までの2年間この学習を続ければ、本人の学力にマイナスになることはないだろうと考え、受講することにしたのでした。
 
その後、娘が小学6年生になった2021年6月のある日、ふと「もしいま娘が適性検査の模擬テストを受けたら、はたしてどれくらいの位置にいくのだろうか」という疑問が私の中で湧き起こりました。1年と数ヶ月でしたが、続けてきたZ会の公立中高一貫校講座の効果がどれくらいあるのか知りたい気持ちもありました。ただ、無理強いだけはしたら意味がないと思っていたため、一応A子には申し込み前に打診をしてみました。すると、「受けてもいいよ」といった反応だったので、申し込むことに決めました。
 
この時まで、いわゆる模試は小学4年生の時に近所の会場で行われた首都圏模試センター主催の「中学受験スタート模試」しか受けたことがなく、都立中高一貫校受検向けの模試にどのようなものがあるのかはほぼ知りませんでした。ただ、同じ首都圏模試センターが公立中高一貫校向けの模試を比較的早い時期から実施していることは知っていたので、最初はそれを受けさせてみようと調べてみたのですが、直近の模試日程が小学校の行事と重なってしまっていたため、さあどうしようかと思っていた時に、たまたまネットで見つけたのが早友学院という小規模塾が主催する公立中高一貫校模試でした。規模こそ他の模試に比べるとだいぶ小さいようでしたが、口コミを見てみると問題の質に対する評価が高かったことと、この塾が公立中高一貫校受検対策に的を絞った塾であり、その規模に対しては実績の高いことが分かったので、ひとまず受けさせてみようということになりました。結果的にこの模試に出会ったことが適性検査を受検する決め手になったのですが、「問題集について」という今回の記事のテーマに戻すため、模試についてはまた別に改めて書くことにします。
 
偶然ネット上で見つけて受けることになったこの模試の会場にA子を連れて行った私は、試験終了まで外で時間を潰すことにしました。この時は会場が神保町だったので、三省堂書店に行って本を買ってから喫茶店に入ろうと決めたのですが、その時ふと「公立中高一貫校用の問題集でも見てみるか」と思いつき、参考書コーナーで見つけたのが冒頭で紹介した①と②の2冊だったのです。
 
〜「都立中高一貫校 適性検査対策『問題集について②』」に続きます〜