都立中高一貫校 適性検査対策 「調査書について①」
こんにちは。今春、第一子A子が塾に通わずに都立中高一貫校に合格したことに関してあれこれと記述していくブログです。
今回は適性検査対策のうち、調査書について思うことを書きたいと思います。まずは調査書が適性検査全体に対して占める割合ですが、2022年度では高い方から30%、25%、20%の3パターンがありました。30%が3校、25%が3校、20%が4校あり、割合が高い順に並べると以下の通りです。
〈各校の調査書点/総合点 ・ 通知表3段階の換算点〉
桜修館 300/1000 (30%) ・ 25 / 17 / 9
大泉 300/1000 (30%) ・ 30 / 20 / 5
富士 300/1000 (30%) ・ 25 / 15 / 5
小石川 200/800 (25%) ・ 25 / 20 / 5
立川国際 250/1000 (25%) ・ 20 / 10 / 5
武蔵 400/1600 (25%) ・ 25 / 20 / 5
白鷗 200/1000 (20%) ・ 20 / 10 / 5
三鷹 200/1000 (20%) ・ 40 / 20 / 5
南多摩 200/1000 (20%) ・ 20 / 10 / 4
両国 200/1000 (20%) ・ 40 / 25 / 5
割合が低くても全体の20%、高ければ30%も占めるわけですから、個人的には非常に重要だと感じていました。この調査書の扱いについてネットを中心に調べ始めた時、私が感じたのと同様に「重要である」「決して軽く見てはいけない」といった意見が見られた一方で、「総合点に対する比重では適性検査検査Ⅰ〜Ⅲで7〜8割を占めるのだから、あまり気にしなくてもいいでしょう」といったものもありました。けれども、そのように言える前提としては、適性検査ⅠとⅡで確実に高得点を狙えるだけの実力がなければならないわけで、よほどできる子供でない限り調査書点は可能な限り確保しておくのが得策でしょう。
また、その上でもう一つ注意しておきたいことは、3段階の換算点に大きく差をつけている学校があることでしょう。特に3と1の間に大きな差を設けている学校が見られます。平均的には4〜5倍の差をつけている学校が多いようですが、中には三鷹や両国のように8倍もの差があるところもあります。一方で、桜修館だけはその差が3倍弱と、それほどの開きはありません。ですから、調査書の扱いについては志望校の特徴をあらかじめつかんでおくことが重要と思われます。いずれにしても、高倍率の都立一貫校受検においては、少しの差が合否を分けているに違いないので、調査書点は決して軽く見てはいけないと思うのです。
結論としては、「すでに学校の成績が大方決まってしまっている6年生の夏以降であれば今さらどうにもしようがないのだから、あれこれ思い悩むより適性検査Ⅰ〜Ⅲでできるだけ高い点が取れるよう対策に集中した方がいいのは間違いないと思うけれども、これから5年生ないし6年生を迎える時期にいるのであれば、できるだけ良い成績が取れるように努力した方がいい」というのが私の考えです。
〜都立中高一貫校 適性検査対策 「調査書について②」に続きます〜